第8回:富士駐屯地開設49周年記念行事レポート

 

 
お待たせ致しました。
つれづれなるままに第8弾、久々の「駐屯地祭レポート」!!
今回は、第3回でも取り上げた「富士駐屯地」を再びご紹介いたします。前回紹介してから3年がたち、新しい装備が多数配備されたこともあり、あらためて取り上げてみたいと思います。写真が多く(38点、約1.3MB m(__)m )、DLに時間がかかるかと思いますが、是非ともめげずに最後までご覧いただければと思います(^_^;)

 前回→第3回:富士駐屯地「富士学校祭」レポート

 

 

 

 

富士駐屯地(駐屯地祭)概要

富士駐屯地は静岡県駿東郡小山町に位置し、今年で開設49年。主な駐屯部隊は陸上自衛隊の戦闘職種教育のメッカである富士学校と、その教育支援部隊である富士教導団(各職種教導部隊)、開発実験団等で構成されています。毎年実施される「総合火力演習」(公開実弾演習)は、この富士駐屯地に駐屯する富士教導団が中心となり、現代火力戦闘の様相を我々に披露してくれます。陸上自衛隊の教育・研究開発において、極めて重要な役割を果たしている駐屯地です。

富士駐屯地祭の魅力は、前回も述べたとおり、何と言っても充実した装備の数々!
教育訓練・運用等の研究開発を行うため、本州の駐屯地ではまず見ることのできない90式戦車や89式戦闘装甲車などを心行くまで堪能できるほか、最新の装備や装具について他の駐屯地よりも早く展示されることが多いのも特徴です。また観閲行進や模擬戦闘、体験跨乗等も規模やその他で非常に充実していると言えます。まるで“ミニ総火演”といったところです(^_^;)

 

プログラム

 0830〜1500 駐屯地開放

 0900〜1430 美術作品展示、模擬店、PX売店営業、防災展示など

 1015〜1120 記念式典、観閲行進(人員2100名、車両300両)

 1120〜1200 音楽隊・太鼓隊演奏、模擬戦闘展示

 1230〜1430 体験搭乗(90式・74式戦車、89式戦闘装甲車、96式装甲車、高機動車等)

 

7月20日、今年も富士駐屯地に行く!!

平成15年7月20日、日曜日。富士駐屯地祭の日!
レポートは3年ぶりですが、実は毎年見学にお邪魔していたH-SDF。ここ数年、新たな装備採用が続き、ファンとして目が離せなかったというのが正直なところ。「今年はどんな新装備が見られるかな」わくわくしながら今年も富士へとクルマを走らせるのでした。本当は「自衛隊イベントは久しぶり!!」というT氏と一緒に行くはずだったのですが、急遽「早朝に仕事が入ってしまった」とのことで、一人で向かうことに。

予報では、天気はなんとか大丈夫そう。でも予報に裏切られるのは毎度のこと。しっかりとセパレーツ雨衣を携行。
現地に1000到着。現地は曇天で今にも雨が降り出しそうな雰囲気。「なんとかもってくれよ!!」3年前に土砂降りの雨に見舞われているだけに、その願いは真剣…(^_^;)

 

記念式典

今にも雨が降り出しそうな曇天模様ながら、何とか雨は降り出さず1015に式典開始!! 毎度思うことですが、車両の数が半端じゃありません。式典で整列した隊員や車両の景観は、まさに壮観の一語につきます。
栄誉礼や巡閲、式辞、祝辞など式典は粛々と進められていきます。

 

上:式典のために整列した隊員と車両(観閲部隊)

下:観閲官に対し栄誉礼を行う観閲部隊。

 

 

整列する戦車教導隊の戦車

上:90式戦車

下:74式戦車

観閲部隊を巡閲する富士学校長

 

 

訓示や長〜い議員先生の挨拶の後、ようやく観閲行進!!

 

観閲行進準備に移る戦車部隊

上:一斉に乗り込む戦車乗員

下:乗車を完了し、エンジンを始動。

 

 

そして、観閲行進スタート!
音楽隊を先頭に、次から次へと部隊が行進してきます!! 徒歩部隊の行進は無く、全て車両による行進です。教育や運用研究のためのバラエティーに富んだ編成や装備を見ることができるのが最大の特徴なのですが、今年は新装備が多く、去年までとは変わった印象を受ける行進でした。

 

上:観閲行進の先頭を切って行進する音楽隊

下:観閲部隊指揮官の行進。82式指揮通信車に乗車。

 

行進する団本部車両群。先頭の車両は96式多目的誘導弾

 

偵察教導隊の車両群

先頭の73式小型トラック(ジープ)には5.56mm機関銃MINIMIが取り付けてある。

最後尾の車両は87式偵察警戒車

 

行進する普通科教導連隊の車両

上:73式小型トラック(新)に乗車し、連隊旗とともに行進する連隊長

下:本部管理中隊の車両。先頭のバイクは情報小隊のもの。偵察教導隊の隊員とマフラーの色が違うのに注目(普通科は赤、偵察=機甲科は橙)

 

軽装甲機動車化された第2中隊

上:中隊長車ほか。最後尾車両は防楯付き銃架に5.56mm機関銃MINIMIを装備

下:01式軽対戦車誘導弾を構えながら行進する軽装甲機動車

 

行進する普通科教導連隊の車両

上・右下:120mm迫撃砲を牽引する高機動車(牽引車)

左下:79式対舟艇対戦車誘導弾を積載した73式小型トラック

 

行進する第5中隊

この中隊は89式装甲戦闘車化されている。35mm機関砲と79式対舟艇対戦車誘導弾を装備するこの車両は、火力において同種の車種の中で世界最強

 

行進する特科教導隊の車両・火砲

上:73式小型トラックで行進する特科教導隊長

下:特大型トラック(牽引車)に牽引される155mm榴弾砲FH70

 

 

 

昨年から行進に参加の99式自走155mm榴弾砲

 

 

左:火砲としては陸上自衛隊で最大の威力を誇る203mm自走榴弾砲

右:瞬間的に広域の目標を制圧できる多連装ロケットシステムMLRS

下:百数十キロの射程を有する88式地対艦誘導弾

これらの装備は、通常、方面隊レベルの特科部隊が運用する。

 

行進する教育支援施設隊の車両群。この後に各種ドーザー、施設作業車が行進

 

行進の最後を飾るのは戦車教導隊の戦車車両。先頭は戦車教導隊長の90式戦車

 

行進する第一中隊の74式戦車。先頭は中隊長車

 

中隊長車を先頭に行進する第4中隊の90式戦車

 

排土板を取り付けた第4中隊の90式戦車

 

 

アトラクション

観閲行進の後は、音楽隊による吹奏楽演奏と駐屯地有志の太鼓隊の和太鼓演奏。通常、他の駐屯地ではもう少し多くのアトラクションを用意しているのですが、今年の富士駐屯地は結構シンプルな構成。でもこのほうが印象に残って良かったかも(^_^;)

 

上:音楽隊による吹奏楽演奏。

下:太鼓隊による迫力の太鼓演奏

 

 

模擬戦闘展示

お待たせいたしました、いよいよ模擬戦闘展示です!! 富士教導団が保有する様々な装備が所狭しと空砲を撃ちながら、観閲行進を行ったグランドで戦闘の様相を再現。日頃の訓練の成果を披露します。

と、ここで携帯電話が。今日一緒に来るはずだったT氏から。「仕事が早く終わったので、今御殿場に向かっています」…う〜ん、これから模擬戦闘が始まるのに…「残念」という気持ちと「情熱に感服」という気持ちが交錯したのは言うまでもありません。

 

偵察に飛来したOH-1ヘリ。上空より敵情を把握する。敵は陣地占領している模様

挺身行動により敵情解明・後方撹乱にあたるレンジャー隊員がUH-60Jヘリ(ブラックホーク)から降下
地上では偵察教導隊の隊員・車両が、一部威力を用い敵陣地を偵察

 

偵察結果に基づき攻撃準備射撃を行うべく陣地進入する特科教導隊の各種火砲。

左:99式自走155mm榴弾砲

右:155mm榴弾砲FH70は搭載の小型動力で自走

 

射撃準備を行う特科火砲

 

待機する特科火砲。左が自走203mm、右が99式自走155mm榴弾砲

 

特科火砲の斉射の様子(空砲)。左は煙幕で再現された目標地域の弾着

 

特科による火力支援のもと、敵に攻撃を開始する軽装甲機動車化された普通科教導連隊第2中隊

 

普通科部隊攻撃支援のため投入された戦車教導隊の74式戦車

 

左:敵陣地や敵戦車に対し戦車砲を射撃する74式戦車

右下:攻撃の最終段階に移る前に一旦離脱をする軽装甲機動車

 

最終的な攻撃の前に敵が仕掛けた地雷原を処理するため、施設隊の92式地雷原処理車が投入される
いよいよ攻撃の最終段階。戦闘に加入する90式戦車

 

敵を撃破し、追撃、戦果拡張のために投入される89式装甲戦闘車(左)と96式装甲車(右下)

この時点で状況終了。模擬戦はこれにて終わり。

 

 

防災展示&ふれあい広場

自衛隊は、皆様ご存知のとおり災害派遣で出動することが多数あります。特に阪神大震災以降は、各地の部隊に災害派遣対処用の専門機材を配備し、様々な災害に対処する能力が飛躍的に高まっています。それらの装備を紹介する防災展示コーナーが設けられ、自衛隊の災害対処能力を垣間見ることが出来ます。
このコーナーの一番人気は、災害派遣時に非常食として提供することがある自衛隊の戦闘糧食(通称「パック飯」)の試食コーナー。物珍しさから長蛇の列が出来て、あっという間に無くなってしまったのは言うまでもありません(^_^;)

隊員が運営する模擬店や、ステージ、子供向け遊具などが設置されているのが「ふれあい広場」。隊員が作った焼きそばなどを食べながら、子供たちを遊ばせる親子連れや隊員で、こちらも大変な賑わいを見せていました(^o^)

 

右:防災展示会場

左下:ふれあい広場

 

 

体験跨乗&装備品展示

午前中、記念式典が行われていた会場では、午後、装備品展示や90式戦車、89式戦闘装甲車等の体験跨乗が行われました。他の本州の駐屯地ではまず拝めない90式戦車や89式戦闘装甲車には黒山の人だかり。体験搭乗には長蛇の列。今年も大変な賑わいでした(^_^)

ここでT氏が会場に到着!! 「折角来たのですから楽しまないと」ということで体験跨乗に並び、89式装甲戦闘車に乗車。T氏は初めての体験に大喜び、私も久々の装軌車乗車を楽しませてもらいました(^o^)

装備品展示は下の写真だけではなく、戦車や装甲戦闘車、各種車両、装備、ヘリコプターが展示されていていました。これほどのバラエティーに富んだ展示が見られるのは他に無いでしょう。今年は01式軽対戦車誘導弾が初めて展示してあり、担がせてもらえるなど、大変有意義なものとなりました。

 

戦車や装甲戦闘車の体験跨乗。作業外被と中帽(ライナーヘルメット)を身につけ、気分は最高!!

 

各種装備品展示。99式自走155mm榴弾砲(左)と軽装甲機動車(右)
装具などの装着体験や小火器の展示コーナー。普段さわることの出来ない装具や装備品に大人も子供もおおはしゃぎ
今年、初めて展示された01式軽対戦車誘導弾。

発砲スチロール製のアタッチメントが付くと米軍のドラゴンミサイルに雰囲気が似ています。

 

 

このほかにも、隊員による模擬店や、美術作品展示、資料館における各種資料等の展示があり、大変賑わっていましたが、勝手ながらレポートは割愛させていただきます(^_^;)
私とT氏はこの後、PXで買い物をして家路につくのでした…。


今年は新しい装備の登場が多く、いろいろと興味深いものがあり、また久しぶりの体験跨乗も大変楽しめました。また途中参加になってしまいましたが、T氏に大変喜んでもらえたのが何よりでした。ただ、いろいろ見て回ったりしているうちに模擬店の焼きそばとPXの飯を食べそこなったのが、今年の心残りでした。来年も来ようかな(^o^)

 

 

2003.8.18up

 

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