特報第5弾!!carrot89式5.56mm小銃(エアソフトガン)
開発中モデル画像PART5!!
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特別対談【New89式“Q&A”】

 

お待たせいたしました!! 皆様待望のキャロット“新”89式小銃の特報第5弾です(^o^)
今回の画像は、型取り直前「サフェーサー姿最終モデル」とのことです。細かいディティールを追加しながら今後順次型取りに入るそうです。いよいよ開発も最終段階に突入ですね!!
特に今回の“新”89式小銃はグリップ(握把)、ハンドガード(被筒)、ストック(銃床)の形状再現に非常にこだわり、納得がいくまで何度もリテイクされたとのこと。またセレクター(切替金)も右側に再現されており、使用時のフィット感、操作感は大変期待できます!!

あらためて発売への期待が高まりますね!!
今回もキャロットさんのご好意により、いち早く紹介させていただきます(^o^)!

なお、今回は特別対談【New89式“Q&A”】(本ページ後半)もあり、開発秘話や気になる今後の見通しまで満載です!!
最後までじっくりとご覧ください(^_^)

 

 

 

 

 

 

H-SDF&carrot特別対談
 【New89式“Q&A”



H-SDF(以下 H に省略)それでは多くのファンの方が首を長〜くして待っているcarrotの“新”89式小銃について色々と伺わせてください。

carrot(以下 C に省略)はい、ぜひお手柔らかにお願いします(笑)

 

H>それでは早速ですが…【“新”89式小銃】はズバリいつ頃発売される予定なのでしょうか?
一昨年の『泳げる頃には・・』という説明よりも大幅に遅れているようですが・・・?

C>いや〜、いきなり厳しいところを突いてきますねー! ホント、新事実が分かる度に作業を止めて修正作業に掛かるので遅れまくっているのです。それでも何とか完成のメドが立ってきまして、今年の夏には何らかの形で発売します。

 

H>今年の夏ということで決定なのでしょうか? また期日の変更はありませんか?

C>そうですね、このままで行けるンじゃないでしょうか。 たぶん・・・いや、必ず!(笑)

 

H>また多くの皆さんが気にされている価格なのですが、もう決まっているのでしょうか?

C>いや、まだなんです。全体の造型作業が完全に終了した後に、部品ごとに見積りを算出してから価格が決まるので今の所は私自身も分かりません。ただ、ヘビーユーザーの方が見ても『スゴイ!』っていう内容にしたいと思っていますから安価な製品にはならないと思います。

 

H>具体的に価格の目標というのはあるのですか?

C>う〜ん、ほぼ毎日?お問合せの電話でもお答えしているのですがキットで10万円前後だとお答えしておきますね。

 

H>いや〜10万円ですか! これはかなり高価な製品になりそうですね。前作がキットで3万5千円だったと思いますから、およそ3倍になりそうなんですね。

C>いやいや、金額はまだ目標であってまだ変更する可能性もありますから。こちらも高額な製品では売れないんじゃないかと心配なんです。せっかく製品の内容を頑張っても高くて売れないんじゃ悔しいですからね(笑)

 

H>でも、どうしてそんな高価になってしまうのでしょう? どうしてもマルイ製品などの価格帯と比べてしまう人も多いかと思いますが。

C>そうですね、これはもう諸外国の武器に比べて自衛隊の装備が高価なのと似ているのですが、予め数千数万個と生産を予定しているものでしたら開発費には多く掛かっても金型でインジェクション成型すると製品単価は大幅に安くできるのですが、当社の資本力ではいきなり何千万円もの開発費用を投資できませんから、ゆっくりとした開発方法と少量生産制を取らざるを得ないのです。また少量生産では量産効果が期待できませんから、何回造っても製造原価を下げることが出来ないのも辛いところです。結局のところ手間ばかり掛かるシステムなのです。
当社の用いるのは試作品などを造る手法で、材料や加工は大変手の掛かる高価なものです。 時々、いろんな工場で話をきくと『自衛隊向けの仕事も・・』なんて話しも出てきますから、きっとご本家筋も少量生産品のお客様なのでしょう(笑)

 

H>具体的にはどのような製造方法なのですか?

C>ポリウレタン樹脂による注型作業による成型です。

 

H>それはいわゆる『ガレージキット』と同じものでしょうか?前作のような『強度のない鑑賞模型』になってしまうのですか?

C>いいえ、ポリウレタン樹脂といっても多くの種類がありましてABS樹脂の物性を再現した樹脂を使用しますから強度はバッチリです。それはここ数年来に発売してきた当社の製品のおいても実績のある樹脂で寸法安定性に優れ、剛性の高いものです。ただし、皆さんのご存じの『ガレージキット』用の樹脂に比べて、成型条件が厳しいので加工の手間がかかります。また特別な設備が必要なので専門工場の仕事になるのです。 ただし東急ハンズなどで販売しているホビー用樹脂もけっこう高いものですから本来、ポリウレタンやエポキシなどの熱硬化性樹脂は高価な材料なものです。 
当社としましてもどうせ高価な材料を使って造るのなら・・・という気持ちで金型ではできないような造型を再現しようと心掛けています。

 

H>そうですか・・・大量生産できない事がネックのようですね。

C>まぁ、現在のところは当社のようなモノ造りをする会社が少ないのはビジネスとしての効率が悪いからでしょうね(笑)

 

H>以前とは異なり、電動ガンのラインナップも充実し、89式のモデル化に関心も高まっているようです。大量生産して価格を下げる事は考えられないのでしょうか?

C>この辺りの勘所が難しいのでしょうけど、「自衛隊好きのお客さま」は「米軍好きのお客さま」に比べればやはりそんなに多く無いのが現状のようです。どのトイガンメーカーさんでも自衛隊モノで大ヒットというのはあまり聞かないですし…(笑)。やはり熱烈なファンの方の絶対数が米軍モノに比べ少ないのが、大量生産に踏み切れない最大の理由ですね。 以前に比べれば一般的ユーザーの関心も高まっているようですが、それでも『安ければ必ず買う〜大ヒット!!』といった類いのモノでもなさそうですし。

 

H>ところで、今度はキットの内容というか前作との相違点について教えて下さい。

C>前作とはまったく異なる新設計なので、共通部品は一切ありません。当初は前作のアップグレード版を検討していたのですが開発が始まるとすぐに互換性は諦めました。前作は基本的にガレージキットの領域を超えていない外側だけの『お着替えキット』だったのですが、正直なところ5年前ではアレが私たちの実力でしたね。

 

H>今回使用するメカボックスの機種を教えて下さい。

C>はい、東京マルイ社製のM4A1をベースにしました。

 

H>ベースの機種自体がそこそこ高価なものですがXM177ではダメなのですか?

C>いいえ、組み込もうと思えばバージョン2のメカボックスであれば大抵可能なのですが、現状ですと市場に安定して流通しているM4A1がベストということです。本来ならXM177で行きたかったのですが、欲しい時に入手しにくい状況なのです。やはりトレンドはM4系に移っている様ですね。 

 

H>メインのレシーバー部はモナカ合せ式なのでしょうか?

C>いいえ、新型はまずモナカ合せのレシーバーを改めて上下分割式としています。またグリップ部も下部レシーバーと一体化させ部品として剛性を最大限に高めています。これはゲーム等でもアクティブな使用状況考慮したのですが、部品点数を少なくするといったメリットも生まれました。成形上の都合が許せばストックも一体化したいところです。

 

H>なぜ、剛性にこだわるのですか?素人目には金属化すれば解決すると思ってしまうのですが…。

C>そうですね・・・この数年来リリースしてきたcarrot製品で研究を実践してきたのですが、ゲームもプリンキングでも遊ぶ時に痛感するのが『軽くて強い』銃なんです。電動ガンの場合、中心のメカボックスが結構重たく感じるんです。
それにバッテリーやモーターが加わると更に重くなり、重心バランスも変わってきます。そんな時に剛性感のない本体だと銃を構えてもギシギシして不安になりますよね。特にお客様には現役の隊員さんも少なくないので、おもちゃといえ“剛性”が大切なのです。また金属化も検討はしましたが、金属外装を組み込んだ電動ガンのほとんどが重たくて使いづらいという印象を持たれるようなのと、やはり当社が『プラスティック』に素材的なこだわりがあるからなのです。まぁ、細かな部品などは金属化も検討していますから将来的にまったくあり得ないとはいえません。そもそもは鋳物系はかなり得意分野でもあるのですし。

 

H>セレクターは前作ではM16同様に左にありましたが新型ではどうですか?

C>ええ、右側での操作ができるようになりました!はじめの頃は『そんな事できないよ〜』と思っていたのですが昨年にふと、思い付いたアイディアがすこぶるシンプルで良いカラクリなんです。これが出来たおかげで開発に弾みがつきました。

 

H>それではバーストメカも再現されるのでしょうか?

C>残念ながら、搭載しません。本来でしたらバーストもできたら良いのでしょうが、バーストの基盤が入るスペースの確保難しい事や、それ事体が通電抵抗になっていて発射速度が低下したり電池がもたなくなることがデメリットだと判断しまして搭載を見送りました。今後も搭載する予定はありませんが、電気工作の得意な方でしたら挑戦してもいいかもしれませんね。

 

H>バイポッドは前作では樹脂製とアルミ製の2種類がありましたが、新型ではどうでしょうか?

C>今回の新型でも最初は樹脂製のバイポッドを計画しています。これはコスト上の理由ではなく、あくまでも機能上有利だと判断した為なので充分に剛性のある部品になるはずです。また将来的にインジェクション成型化する際の強度の確認なども視野に入れています。当然、金属製のバイポッドも併せて計画していますが、樹脂部品と金属部品とで生産のスケジュールが合わないので本体が軌道に乗った後に発売できればと思っています。

 

H>それでは今後も金属パーツ等のオプションは計画されているのでしょうか?

C>はい、細かな部品なんかでの金属化は進めたいと思っています。特にバイポッドやリヤサイト等については早くやりたいですね。ただし、メインフレーム等については未定です。

 

H>使用するバッテリーの種類は何でしょうか? また、銃本体のどの部分に収納するのでしょうか?

C>基本的には8.4VのAKバッテリーをハンドガード内に収納します。ただし、サードパーティ製9.6Vバッテリーまで収納できるように設計されていますのでメカのチューンナップにも安心して対応できます。

 

H>空挺仕様などの発売の計画はありますか?また部品交換だけで普通科タイプから交換できるのですか?

C>はい、できるだけ早い内に空挺ストック版を発売したいところですが、まずは普通科タイプの生産を軌道に乗せてからになりますね。また空挺仕様はロアーレシーバーの形状がことなりますのでストックだけの交換で変身するのは難しいと思います。ただ、お客様の要望が多い様でしたら検討したいと思います。

 

H>リヤサイトは可動式なのでしょうか?

C>残念ながら、標準仕様は固定式となります。将来的には可動リヤサイトも開発したいと思います。

 

H>銃剣などのオプションはどうでしょう?

C>そうですね、まずは本体の生産を軌道に乗せてからですね。

 

H>それでは最後になりますが、リリースを待っている方々へアピールしたい事などありましたらどうぞ。

C>当社が開発中の【89式小銃】はデザイナー出身の模型屋として、造型に徹底的にこだわって開発しました。外観のみならず電動ユニットの最良パッケージとして剛性や操作性などの実用性にもこだわっています。野外でのゲーム等においても十分に満足していただけると思います。今年の夏には発売できるよう、早い内に具体的な金額を提示して予約の受付けを始めたいと思います。まだ細かな部品などの製作や実験が残っていますが、頑張りますのでどうかよろしくお願いします。

 

 

H>この度は色々とお答えいただきありがとうございました。発売を楽しみにしております!!

 

 

 

2002.3.10UP

 

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